わたしの「得意」が社会を変える
ライフサイエンスで世界を変える
フィールドワークを通して自然環境やそこに生息する様々な生物に触れ、近年の環境問題の解決に取り組めるスペシャリストをめざします。生物多様性の保全や、循環型社会の実現に寄与できる人材を養成します。
環境生命科学科 / 生命科学科Environmental Life Science / Life Science
NEWS
アート&サイエンスが
「わたしの学び」を変える
ここにしかない学びと出会う学科の特徴
地球全体が研究ステージ
生命を広く「科学」する
微生物や植物、魚類まで。
「生命現象」を解き明かす。
基礎科学をしっかり学び、探求研究を通した積極的な行動力のある学生の育成を目指した学科です。生命のメカニズムの解明や、持続可能な社会への応用を目指し、幅広くライフサイエンスを探求します。


フィールドワークを中心として、生物の生態と自然環境を学べる
一級河川高梁川水系や日本最大の内湾である「瀬戸内海」という魅力的なフィールドで、地域と連携した研究活動を行います。

目指す分野の研究室で2年次から研究ができる
ベースとなる生物や化学に関する基礎的な講義や実験を通して、将来の仕事の選択を行います。

教員に相談しやすいアットホームな雰囲気
教員との交流が多く、勉強以外についても教員に相談しやすいアットホームな雰囲気のある学科です。
学びを究める分野紹介
生態環境学系
魚類をはじめとする多様な水生生物の研究を通して、将来は水族館、水産業、研究者など水生生物や水環境に関する分野で活躍できる知識と技術を身に付けます。

バイオエンジニアリング系
美容、フード、アロマ、グリーンケミストリーをキーワードとし、さまざまな分野で活躍できる実践力を身に付けます。

中学、高等学校の理科教員、学芸員
中学校教諭一種免許状(理科)、高等学校教諭一種免許状(理科)学芸員の資格を取得することができます。

学びに最適な環境を施設設備
学生水槽室
マリン分野の学生が1人1個の水槽を管理し、自分の好きな生物を飼育することができます。

全顔肌解析システム
「毛穴」「しわ」「色素沈着」「油分(U・Tゾーン)」を自動的に解析することができます。

核磁気共鳴スペクトル
さまざまな物質の構造を明らかにすることができます。

先輩たちのリアルボイスインタビュー
在学生インタビュー


環境生命科学科 4年次
島根県立大田高等学校 出身
謎の化合物が誕生!?
実験と分析がおもしろい!
化学への興味を追究。自分の「得意」も見つかった
高校時代に将来は化粧品メーカーや製薬会社で働きたいと思うようになり、専門的な勉強ができる倉敷芸術科学大学への進学を決めました。
いま、力を入れているのは卒業研究です。狙いを定めた化合物を作り出すために化学式を検討し、条件を変えながら実験を行っています。ところが、なかなか思ったものが出来上がらない。むしろ想定外のものが出来上がってばかりなので、「何ができたのか」を分析し、それが出来上がった理由の仮説を立てては実験で検証するという繰り返しです。このプロセスが私にはとてもおもしろいです。「実際の素材開発もこうやって行われているんだろうな」と思ってワクワクしながら、研究に取り組んでいます。
研究や授業での実験は、チームで行っています。自分が担当する役割に責任を持ちながら、みんなで議論したり協力しながらゴールに向かっていくことは、仕事に通じる部分も多いです。細かい作業の繰り返しが苦にならないという、自分でも気づいていなかった「得意」と出会うこともできました。これを活かして、化学系のメーカーで品質管理の仕事に就くことがいまの目標です。


環境生命科学科 4年次
兵庫県立豊岡高等学校 出身
大好きな魚に囲まれ、
学びに没頭しています
「プチ水族館」を企画。施設での学びが活きた!
小学生のころからとにかく魚が好き。そんな私にとって、魚の飼育方法や魚が暮らす生態系など、魚のことを専門的に学べる環境生命科学科は最高の環境です。2年次からは授業の一環で、魚を採取して生態調査を行っています。体の形や色などから種類を特定する「同定」という作業はとてもむずかしいのですが、先生は一発で見分けてしまう。先生に指導してもらいながら、僕も腕を磨いているところです。
所属するゼミでは、企画展として「プチ水族館」を作りました。レイアウトや展示の順路などを考え、見に来る人に楽しんでもらえるように工夫しました。このとき役立ったのが、「博物館見学」の授業です。学芸員の資格取得に向けた授業なのですが、美術館や水族館を訪問し、バックヤードを見せてもらいながら職員の方のお話をうかがいました。展示のおもしろさはもちろんのこと、見やすさや安全性など、様々な角度から考えて展示を行っていたことを思い出して、プチ水族館を作りました。
倉敷市は海も山も近くて、アウトドア好きな人には理想的な場所です。自然を満喫しながら、大好きな勉強に打ち込むことができます。
卒業生インタビュー


玉野市立玉野海洋博物館
2022年卒業 環境生命科学科
私だけに見せてくれる
動物たちの癒しの素顔
博物館の展示の手伝いから水族館飼育員への道をつかむ。
子どもの頃から魚や生き物が好きで、魚の勉強ができることから倉敷芸術科学大学に進学。環境生命科学科のマリンコースで学びました。そして今、水族館の飼育員として働いています。生き物に餌をあげたり水槽を掃除したり、展示の説明パネルを作ったりするのが主な仕事です。近くの港に、展示用のクラゲを捕まえに行くこともあります。
仕事のやりがいは、なんと言っても常に生き物のそばにいられることです。飼育員だからこそ見られるような、珍しい動物の様子と出会うこともあります。アザラシが暑さをしのぐために、水槽の冷たいアクリルボードに顔をむぎゅっと押しつけているかわいらしい表情には、たまらなく癒やされました。
私は4年生のときに先生の紹介で、岡山県内の自然博物館でアユモドキという魚の展示を手伝わせてもらいました。魚のお世話をしたり説明パネルを作ったりする役割だったのですが、そのときの“仕事ぶり”を見た先生が、現在の職場に私を推薦してくれました。夢をかなえるためのチャンスが豊富で、積極的に行動していれば、先生たちは必ず力になってくれる。それが倉敷芸術科学大学です。
Q 趣味・特技は?
スイーツ作り
大学生の時からよく作っています。
Q 今夢中になっていることは?
テレビゲーム
面白いゲームを見つけました。
Q お気に入りのアプリ・アイテム
YouTube
ゲーム実況、生き物や料理動画など色々見ています。


三菱ケミカル株式会社
2020年卒業 環境生命科学科
手のかかる子ほどかわいい!?
分析の仕事は機械とのバトル
樹脂の品質検査を担当。安定したものづくりを支える。
三菱ケミカルでは、さまざまな石油化学製品を製造しています。そのなかで私は、食品容器などの材料となる「EVOH樹脂」の品質検査を行っています。
正確な検査結果を出すには、検査機器が正確に動いていることが絶対条件です。ところが機械って、想像以上に不安定なものなんです。いろいろなメンテナンスをしながら正確に機械を動かすのは、まるで駄々っ子をなだめているみたいな気分です。でも、「手のかかる子ほどかわいい」とも言います。あの手この手で機械の調子を取り戻し、製造や出荷の予定に影響を与えることなく検査ができたときは、「よく頑張ったね」と言ってあげたくなります。
仕事では、試薬や反応の名前など、化学の専門的な言葉が飛び交います。それらの多くは大学で学ぶことができました。サークルなどで学科や学年が違う人と一緒に活動することで養われたコミュニケーション力も、製造現場の方や機械メーカーの方との連携が不可欠な今の仕事に役立っています。
現在、QC検定という品質管理の専門資格を目指して勉強をしています。もっと知識を身に付けて、職場の皆さんから頼ってもらえる存在になることが、今後の目標です。
Q 趣味・特技は?
動画編集
旅行の様子を5分程度の動画へ編集し、友達に送信して一緒に思い出に浸っています。
Q 今夢中になっていることは?
カフェ巡り
天気の良い日の散歩中に隠れ家的なお店を見つけた時は、嬉しいです。
Q お気に入りのアプリ・アイテム
Amazon Music
最新トレンドやお気に入りアーティストの曲を昼休みに聴くことで、リラックスしています。
卒業生の実績数字で見る(資格・就職)
卒業後の私をイメージするモデル進路
博物館学芸員
在学中から水槽展示や観察会でのボランティアなどを経験できます。展示のおもしろさだけでなく、見やすさや安全性などを考慮して取り組んだ経験が、将来に役立ちます。

中学校、高等学校理科教員
最近の高等学校では、「理数科」に加えて「探求科」の設置が多く、生徒に少人数での課題研究を義務付けています。本学のA&S教育やフィールドワーク、PBLで養った主体的に学ぶ力が、教諭になって指導を行う際に生かされています。

研究開発者
各研究室での研究や論文作成を通じて培ったスキルを生かし、研究者として活躍する人材を養成します。

その他の職種
商品・化粧品会社の開発
バイオや環境の研究
中学・高等学校の理科教員
水産生物の飼育・管理・養殖の研究 など
取得可能な資格
中学校教諭一種免許状(理科)
高等学校教諭一種免許状(理科)
学芸員
学びを積み重ねるカリキュラム
ライフサイエンスのスペシャリストへ
ライフサイエンスのベースとなる生物や化学に関する講義や実験を通して、将来の就職につなげます。

4年間の主な学び
フィールドワークを通して自然環境や生物多様性に触れ、近年の環境問題の解決に取り組めるスペシャリストをめざす「生態環境学系」と、ラボワークを通して様々な産業へと発展可能な科学技術を学ぶ「バイオエンジニアリング系」の2つを柱としています。
1年次
基礎を養う
生物、化学、工学など様々な分野の講義や実績を通して、ライフサイエンス研究の基礎知識を修得します。
2年次
専門分野に関する知識を深める
3年次後期の研究室配属を意識した各専門分野の科目を修得します。
3年次
目指す系統を決め、卒業研究の準備を開始
後期は研究室に配属、さらに専門性を高め、基礎知識を研究に応用しライフサイエンスの可能性を模索します。
4年次
研究室に所属し、卒業研究に取り組む
卒業研究で資料の収集、調査・実験、データの解析といった一連の作業を経験することは、就職や大学院進学に役立ちます。

生命科学基礎実験
各研究室の専門分野に関するいろいろな基礎的実験を体験します。

生命科学ゼミナールI~Ⅲ
希望する学生は2年生後期より自分が目指す分野の研究に触れられます。

生物の構造と機能
多数の要因で構成される健康の成り立ちを生活レベルから理解し、人々の健康生活の保持増進や疾病の予防、医療・福祉のための知識を学びます。

応用微生物学
各種疾患にかかわる生理活性物質の性質、機能性食品の開発などについて学びます。

水界生態学
水生動物の分類体系や各動物門の形態・生態について学びます。

基礎分子生物学
生物の細胞に存在する遺伝子の本体であるDNAや、DNAを鋳型にして転写されるRNAの働きなどを学びます。

生命科学実験
実験を通して生命科学に関する基礎的な知識を身に付けることができる科目です。

生命科学産業論
バイオテクノロジーの基礎を技術的な側面から解説し、産業への応用について学びます。

フィールド科学実習Ⅰ・Ⅱ
特に水圏の生物を中心に、種内、種間あるいは環境との関係を深く学びます。
第一人者から学ぶ教員紹介
学科での取り組み学科オリジナル
ART&SCIENCE