動物生命科学科
Comparative
Animal Science
動物生命科学科
動物生命科学科
愛玩動物看護師2022年に国家資格となる「愛玩動物看護師」は動物医療が高度化・多様化される今、幅広い業務が求められます。
実験動物技術者実験動物の飼育管理や実験の補助を行います。製薬会社や研究所などで投薬やデータ集計などを行います。
動物関連企業ペットフードやペット用品の開発・販売、雑誌制作、動物保険など知識を生かした職種につくことが可能です。
- 動物病院
- 動物関係の研究
- 大学・研究所のスタッフ
- 動物関連製品の開発・販売
- 製品 食品関連会社での動物管理 など
取得可能な資格
- 愛玩動物看護師
- 実験動物技術者(1級)
- 中学校教諭一種免許状(理科)
- 高等学校教諭一種免許状(理科)
- 学芸員
- ペット栄養管理士 など
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01
付属の「教育動物病院」で
専門的かつ実践的に学ぶ動物医療の多様化・高度化に対応するために、獣医療機器を備えた教育動物病院を設置しています。
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02
「愛玩動物看護師」の
国家資格を取得国家資格取得に対応したカリキュラムで卒業時に、新たな国家資格「愛玩動物看護師」の受験資格を取得できます。
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03
オーストラリアの動物看護
師国家資格を取得動物看護の先進国オーストラリアの動物看護養成機関AIRCとの連携で、同国の動物看護師国家資格が取得できます。
[ 4年間の主な学び ]
動物関連の専門家として、人と動物の新しい関係を築きあげる人材を育成しています。
地域に貢献できる教育機関をめざして
教育施設として設置された教育動物病院は、動物看護のスペシャリスト育成を主とした実践的な教育、動物看護学・獣医学に関する研究、そして地域への高度獣医療サービスの提供を目的として、積極的な活動を続けています。
院内には診察室、手術室、放射線撮影室、ICU、入院室、臨床検査室等、動物医療に必要な設備があり、近年の高度動物医療において必要不可欠となったX線CTを備えています。国家資格となる愛玩動物看護師に関する教育にも対応できる体制を整えています。
1年次
生命科学の基礎や健康な
動物の飼い方などを学ぶ
動物医療や生命科学の基礎となる科目を学ぶ。
同時に専門職に不可欠な倫理や法規についても学びます。
2年次
動物看護学概論など
動物看護学の根幹を学ぶ
動物看護・動物実験の根幹を成す科目を履修。講義と実習の 両方から基礎と実践をつなぐ重要な内容を学びます。
3年次
臨床や研究の現場で求められる技術を修得
動物行動心理学や動物臨床看護学総論など、動物臨床や研究の現場で求められる技術と知識を修得します。
4年次
様々な実践の機会を
通して課題解決力を磨く
教育動物病院での実習や様々な実践の機会を通し、「考える/伝える/問題を発見・解決」3つの力を身につけます。
[ ピックアップ授業紹介 ]
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適正飼養指導論
動物の飼養について学び、飼育犬の飼育活動を開始。動物を扱うために必要な知識と技術を早期に修得します。
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卒業研究
各研究室へ配属して主体的に研究活動を行う。自身が選択した様々なテーマに取り組み、プレゼンテーションを行います。
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動物臨床看護学総論
動物の健康状態に応じて必要とされる特性について動物看護学的視点から網羅的に学びます。
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動物臨床検査学実習
動物の臨床検査を通し、検査の手技を身につけるとともに、その意義や背景となる知識について学びます。
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動物行動心理学
動物の行動・心理の変化や、学習の仕組みについて学び、科学的に研究し、関係をより良くすることをめざす。
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臨床実習
学内の教育動物病院で実際の診療に参加し、応用力と実践力を身につけます。
在学生の声
飼い主の不安な気持ちに
寄り添える動物看護師に
動物生命科学科 4年次 森 有芽香さん
高知県立嶺北高等学校 出身
子どものころ、飼っていた犬が急に亡くなるという体験をしました。そのときに感じた「もっと早く異変に気づけたら助けられたのかも」という思いが、現在の夢の出発点になりました。
学校には手術室など、動物病院と同様の施設が整備されています。また、採血をはじめとして実際の業務を学ぶことができます。さらに教育動物病院では、飼い主さんとのやり取りも経験できます。大切なペットの具合が悪くて不安いっぱいの飼い主さんから、必要な情報を的確に聞き出すことができるかは動物看護師の質問の仕方次第でもあります。病院を訪れるいろいろな飼い主さんと接しながら、「寄り添い方」を学べているように思います。
大学では年に1日、「動物感謝の日」が設けられています。私たちの学びは、尊い動物の命の上に成り立っています。学科生みんなが集まって感謝の気持ちを新たにするこの日は、「少しでも多くの動物を助けられる動物看護師になろう」という思いを確かめる日でもあります。大学で学んだ知識や技術、そして心の持ちようを大切にしながら、夢に向かって前進していきたいです。
疑問も不安もすべてを
在学中に解消して社会へ!
動物生命科学科 4年次 八木 梓さん
愛知県立知立高等学校 出身
本学科では、ネコ3頭、ビーグル5頭、チワワ1頭を飼育しています。私はネコ1頭の担当者を務めています。体調に変化がないかなどを観察し、様子がおかしいときは先生に相談して対応を考えるのが私の役割。受け持つネコが元気で暮らせるかは私次第なのかと思うと、責任の大きさをひしひしと感じます。そういった責任感や命の大切さを在学中から体験を通して学べることが、この学科の魅力だと思います。
学内に設置されている教育動物病院には、病気やけがをしたペットを連れた飼い主さんがいらっしゃいます。私は希望して、診療や手術の補助をさせてもらっています。実際の動物病院で行われている処置や業務とまったく同じことを経験できるうえ、飼い主さんの不安な心に寄り添うという、動物看護師の大切な役割も学ぶことができています。
どんな仕事も、社会人になると周囲からは「できて当然」と見られるようになると思います。教えてもらえるのは学生時代だけかもしれません。この恵まれた環境を最大限に活かして吸収できるものをすべて吸収し、即戦力として働くことのできる動物看護師になりたいです。
唐川 千秋動物行動学/人間動物関係学 学科長
イヌ・ネコのストレス評価とストレスの軽減、コンパニオンアニマルに対する態度測定を主な研究課題としている。
湯川 尚一郎公衆衛生学/細菌学 准教授
物と人を取り巻く諸問題に対する動物看護学的視点から、ペットフードのサルモネラ汚染に関する研究を行っている。
村尾 義信動物看護学/動物保定 准教授
オーストラリア政府認定動物看護師/博士。オーストラリアと国内の動物病院での看護実践を経て本学の教員に。
江塚 楓奈動物看護/実験動物学 助教
本学科の卒業生で認定動物看護師と実験動物技術者の資格を取得。2022年度に本学助教に就任。野犬保護に関する研究を行う。